文化の違いがトラブルに
「もしもし、おたくが管理している部屋、玄関扉に変な紙が貼られているよ。」
今年の1月末、都内のマンションの管理人から注意喚起のご連絡が入りました。
お電話だけでは状況がつかめず、急いで入居者様にご連絡したものの
中国出身の留学生で学校に居るからか繋がりませんでした。
トラブルに巻き込まれている可能性も考慮して、まずは現場に駆け付けました。
スタッフが現場で目にしたのは赤字で中国語が書かれている赤い紙。
その紙が玄関扉の真ん中、上方、左右に数枚貼られていたのです。
現場に伺ったスタッフでは検討がつかず、撮影した写真を送っていただくと、
「春聯(しゅんれん)」であることがわかりました。
1月末の中国は、旧正月の真っ最中。
中華圏における春節に縁起の良い対句を赤い紙に書いて、自宅の入り口に貼る風習があります。
トラブルではないので安心しましたが、
マンション規約を入居者様にご説明すると、ご納得いただき取り外していただけました。
ますますグローバル化する日本、うまく外国籍入居者と共存するには、
日本のルールや慣習をご理解して頂くことと、お互いに分かり合う必要がありますね。
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